2019年4月~ついに導入が開始された『働き方改革』で"残業時間の上限規制"や"年次有給休暇の確実な取得などが実装されてきていますが
これにより多くの人(特に若者)の恋愛観や結婚観が良い方にも悪い方にも大幅に変わってきています。
今回の記事では、働き方改革が恋愛観にどういった影響を与えることになるのか?
これからの世の中の流れの予測も踏まえながら解説・考察していきます。
働き方改革で恋愛に費やす時間が増える
まずはメリットからですが、「婚活総合サービス 株式会社IBJ」という会社が実施した意識調査から以下のような結果が出ているようです。
実際に20歳~49歳の独身男女約700人に対して「働き方改革と恋愛」についての意識調査を実施しました。
まず「残業時間が削減されたら何をする時間に充てたいですか?」という問いに対しては男性が「出会い探し・婚活 - 215人」に対し、女性は「出会い探し・婚活 - 206人」という結果になりました。
さらに「残業時間が削減されたら誰と過ごす時間に充てたいですか?」という問いに対し「恋人」が最も多く、男女合わせて全体の5割以上(54.4%)という結果になりました。
【700人調査、働き方改革と恋愛】仕事よりも「プライベート優先派」多数!残業時間が削減されたら「恋人」と過ごす時間に充てたい?! ー「婚活総合サービス 株式会社IBJ(http://www.ibjapan.jp/)」より引用
この結果から
- 恋人が居ない方は出会いを求めることに時間をいつもより多く使うことができるので、マッチングアプリや街コンなどの出会うためのツールを使い、恋愛や結婚に積極的になる
- 恋人とコミュニケーションを取る時間が増えることで結婚や将来のことを真剣に考える時間も増えたので、結婚するカップルの増加に繋がる
上記2点を理由に、最終的に子供が増え、少子高齢化の防止に繋がるという予測ができます。
さらに、パートナーを吟味する時間も増えるため、"2人の心のすれ違い"や"価値観の違い"などによる離婚は減少する傾向にあると見込んでいます。
ただ、メリットにデメリットはつきもので、次のような問題も考えられます。
私が思う問題点
- 働き方改革前:『恋愛』に費やす時間が少なく、 焦って恋愛・結婚をする人が多い
- 働き方改革後:『恋愛』に費やす時間が増え、気持ちにも余裕ができ、焦らなくなる
上記から
- 逆に真剣に恋愛に取り組まなくなり、結果的に少子高齢化を加速させてしまう
- 残業での本業収入が減ることで、副業をせざるを得なくなり、むしろ『恋愛』に費やす時間が減る
という懸念があります。ただ、これは"やってみないと分からない"のが実情。
ココがポイント
重要なのは働き方改革導入後、それなりの結果が出始めた時に、国として的確な判断ができるかどうかです。
例えば、本業+副業が当たり前になり、少子高齢化が加速していくのが数字として表れている場合に
『扶養手当や子供手当をもっと手厚くする』など、もちろん国民の声を聞いたうえでの話にはなりますが、具体的な対策が必要となっています。
働き方改革により副業をせざるを得ない状況になる
次にデメリットですが、今の世の中の流れから思う私の予測として、先ほどの意識調査結果とは異なり
というように本業+副業をする人はこれから急速に増えていくと思います。その背景にとして以下のようなことが考えられます。
Youtuberやせどり、ブログなどの副業が増える
👉メディアなどで取り上げられる(表面化される)
👉一般人でも一攫千金のチャンスがあると知る
👉副業として取り組む人が増える
👉恋愛に費やすことのできる時間を副業に費やす時間に使う
👉恋愛や結婚に対して非積極的な意見が増加していく
というような"社会人の在り方"が一般的になっていくのではないか?と考えています。実際にTwitterなどのSNSでも『副業でブログ始めました』『副業でYoutuber始めました』というアカウントはかなり増えました。
私は2019年3月~Twitter・ブログをなんとなく始め、2019年6月~本格的に取り組み始めましたが、私が始めた2019年3月頃に比べると、感覚的にではありますが10倍くらいには増えていると思います。
また、その他の理由として、働き方改革前導入以前は「残業代をあてにしていた」という方も少なくないため(筆者である私もそうでした)
残業代が減った分、今まで残業や休日出勤をしていた時間を『副業』に費やすことになり、むしろ自由な時間が減ってしまう。
⇒ 結果的に恋愛をする時間が無くなってしまうような状況に陥ってしまうと考えられます。
老後2000万円問題による影響
これが一番の原因になりそうですが、少し前に話題になった『老後2000万円問題』が引き金となり
という国民の考えを促進させてしまったがために、本業+副業という選択肢を選ぶ人が急増している説もあります。
事実、年金が受け取ることができる年齢も最短で60歳だったものが65歳に引き上げられてます。
65歳から年金が受け取れる世代
これを見た時に、平成生まれ、令和生まれは「自分たちの時には年金が受け取れるのは70歳以上になっているのでは?てか、受け取れる保証あるの?」と不安しかありません。
その背景としてあるのは、やはり"少子高齢化の加速"であって、今の高齢者への年金を払っているのは年金を受け取ることができない世代なので
少子高齢化の加速=年金が受け取れる年齢の引き上げ
さらに若い世代の負担が増え続けていくし、間違いなく悪い方向へと進んでいくことは目に見えてます。
働き方改革で恋愛観が大幅に変わることへのまとめ
今回の記事でのまとめですが
働き方改革で恋愛に費やす時間が増えることで、意識調査の結果からも少子高齢化の対策になり得る可能性があるが、場合によっては逆効果になってしまう可能性もある
働き方改革により副業をせざるを得ない状況になり、恋愛に費やす時間が減ることで少子高齢化の加速に繋がる
老後2000万円問題により、副業をせざるを得ない状況になり、恋愛に費やす時間が減ることで少子高齢化の加速に繋がる
もちろん、副業をしなくても出費を抑えて賢く貯金すればそれなりに暮らしてはいけると思いますが、いつまでも職が安定している保証なんてものはありません。
ロボットに自分の仕事が丸々奪われてしまう未来もそう遠くはありませんし、そもそも明日何が起こるか分からないのが今の世の中です。
とか思っているあなた、以下の事実を目の当たりにしても同じことが言えますか?
日本の2019年の出生数が、年間90万人割れすることが確実になった。政府予想よりも2年早く、90万人を割り込むこととなり、人口減少が一段と鮮明化した。
ー J-CASTニュース『【どこゆく子育て】2019年の出生数、とうとう90万人割れ 減少を「悲観」して終わりの無策の果て......』より引用
事実、少子高齢化は数値として表れています。30年前頃から問題になっていたことを今だに解決できていない政府を信じることができますか?
自分の未来を国に切り拓いてもらうのではなく、まずは自分で自分の未来を良いモノにするために行動しましょう。
最後までご閲覧ありがとうございました!